Santa Lucia Highlandsと言えばPisoniの名前が真っ先に出て来る程、日本でも有名になりカリフォルニアワインファンの皆様に最早説明の必要はないかも知れません。
Gary Pisoni氏が、元来放牧地用に購入した土地に葡萄を植えることを決意したのは1982年のこと。灌漑設備さえ無いなか麓から水を運び、気候に合う葡萄は何かとカベルネソーヴィニョン、メルロー、ピノノワール等を植えました。井戸を掘る等の努力と、台木を用いない葡萄栽培を行う等の独自の学習を重ねた結果、90年代に入るとカリフォルニアの有名ワイナリがPisoniの葡萄を使ったピノノワールを世に出し、注目を集める様になります。まさにエネルギッシュなGary氏だからこそ出来た事と言えましょう。
現在は、葡萄畑の管理と栽培をUC Davisで学んだ長男のMark Pisoni氏が、ワインメーカーをUC Fresnoで学んだ次男のJeff Pisoni氏が担うようになっています。話してみるとどちらもナイスガイ。Gary氏が一番成功したのは後継者の育成だったのかも知れません。

写真は上からGary Pisoni氏、Mark Pisoni氏、Jeff Pisoni氏

Pisoni Vineyardsの複数ブロックで栽培されている葡萄を使っています。外観は明るい、少し緑色を帯びたライトイエローです。フィルターを掛けていないので、少しかすんだ様にも見えます。フローラルな香りにリンゴ、レモン、メレンゲやブリオッシュ等の香りがあります。シトラスオイルやすいかずらの香りに非常に長い余韻が楽しめます。


製造435ケース
アルコール度数14.8%


2009年ヴィンテージは深く濃いルビー色の外観に、ベリー、スパイス、セージ、クローブや茶葉の香りが溢れんばかりです。味わいには力強く凝縮したタンニンがあり、長期熟成能力の高さを約束するかのようです。多くの2009年ヴィンテージワインがそうであるように、良い酸を持っておりこの凝縮感のあるワインにバランスを与えています。


製造550ケース
アルコール度数15.1%


Garys' VineyardはGary Francioni氏との共同プロジェクト。
2009年ヴィンテージはとても複雑な香りを持つワインになりました。スパイシーな果実やラベンダー、香水の様なアロマが次々に開いて行く、妖艶で魅力的なワインとなっています。味わいに関しては、広く長い余韻が第一の特徴でしょう。タンニンやフォレストフロア等の香りが長く感じられます。ワインが開いて行くにつれ変化して行く香りをお楽しみ下さい。


製造650ケース
アルコール度数15.3%


2010年ヴィンテージのLucyは、熟しかけたストロベリーの様な色合い。 赤いラズベリーや春の花のブーケ、スイカやオレンジの花の香りがグラスから広がります。口当たりはベルベットのようで、クリスプでありながらもソフトな酸があります。複雑なロゼでエレガンスがあり、いろいろな料理に合います。冷やしてお楽しみ下さい。


製造520ケース
アルコール度数14.6%